「ワインと日本酒を通じて、わくわく感を伝える」 ソムリエ 工藤寛崇さん

今晩のご飯は何にしよう?旬の魚をマリネにしてもいいし、ジューシーな肉におもいっきりかぶりつくのもいい。そして、そんな食事に合わせて嗜みたい “お酒” 。

「日本酒もワインも、とにかく多彩な味が楽しめるのが魅力。料理に合わせて選べる楽しさがある」。そう語ってくれたのは、ソムリエでもあり日本酒の利き酒師でもある工藤寛崇さん。

工藤さんにとってお酒は「料理ありき」。組み合わせによって一層味わい深く、楽しくなると話してくれました。

 【ワインも日本酒も、瓶の中で熟成する。その過程が楽しい】

工藤さん④
お店にて

ワインと日本酒が特に好きだという工藤さん。数あるお酒の中で、なぜその2つなのか。

「ワインも日本酒もその年の造りによって味わいが変わりますし、瓶詰めしてから熟成するのが魅力だと思うから。どっちが好きですか?と良く聞かれますが、一番困る質問で。(笑) ワインも日本酒も、僕の中では同一。同じくらい好きです」。

工藤さんは室蘭出身。ホテルの専門学校を卒業後、キロロリゾートのレストランへ。その後札幌のホテルやレストラン勤務を経て、現在はお酒を扱う小売店で勤務しています。

お酒に興味を持ったキッカケは、キロロリゾートのレストラン勤務をしていた時、ワインと触れ合う機会が多かったから。寮生活で同室だった先輩と、毎日ワインを飲んでいたといいます。

「お酒の勉強ってどんなことをするんでしょうか?」取材中に聞いてみました。

「お酒の勉強は、ほとんど地理の勉強なんです。ワインで例えるなら、どんな品種のブドウで、どんな地域で育って、どんな特徴があるのか。この3つが柱です」。

ワインだけではなく、日本酒や他のお酒も全部一緒だと教えてくれた工藤さん。品種やその特徴を少し知っておくだけで、さらに楽しく自分に合ったお酒が飲めそうです。

 【人それぞれに合った “お酒” を勧めていく】

工藤さん②

お酒の小売業の他に、お酒を扱っている飲食店へのアドバイスやワインスクール講師を務めている工藤さん。生徒の方が何を目的にお酒を勉強しているのか、それによって伝える内容や教え方が変わるといいます。

「和食や洋食、中華など、様々な料理にワインは付きものです。お客様に提供するには、適切な温度やグラス、そして食べ物に合うワインかということが大切です。もし専門的にワインを提供するなら、プロとして味を導き出さないといけないので、ワインに使われるブドウはどこで採れて、どんな特徴があるのか。それを知っているとワインを飲まなくても大まかな味が分かってきます。そうすると、この料理にはこのワインが合うと、めがけて選ぶこともできます。それを勉強してお客様に提供する。そのために必要な知識だと思っています」。

 

工藤さん③
ライラック祭りにて

「家庭でワインを気軽に楽しむには、大きいグラスで飲むことです。ワインを通じて一番多く聞かれるのが “酸っぱい” という意見。その原因は2つあって、グラスが小さいことと冷えすぎていること。その逆をすれば良いので、大きいグラスにして、温度は少し高め。赤ワインだったら15℃~20℃、白ワインもキンキンに冷やさないで、12~13℃が良いと思います。難しく考えず飲むのであれば、とにかく大きいグラスで飲むのがオススメです」。

聞いていて、なるほど…。とつい頷いてしまう工藤さんのお話。

私のイメージでは、ワインや日本酒はお店で飲むもの。自宅で飲むと管理が難しいという印象があります。ですが難しく考えなくても、ちょっとした工夫で自宅でも美味しく楽しめるものなのですね。試してみよう^^

 【お酒だからこそ “わくわく感” を大切に】

 

工藤さん⑤
多満自慢の蔵にて

工藤さんが仕事で大切にしているテーマは周りを “わくわく” させられるかどうか。

「お酒のイベントを通じて、わくわく感を与えていきたいというのが、自分の中で変わらずある想い。これからもずっと持ち続けていきたいです」。

自分の今後を、目を輝かせながら話す工藤さん。お酒に関わることを、多分一生の仕事にしていくと思う、と笑顔で答えてくれました。

工藤さん⑥

「仕事を通じて嬉しいことは、お客様が何回も店に通ってくれることです。お客様の方から、今日はこんな料理にするから、それに合うお酒が欲しいとか、暑いけどお燗がいいとか、目的を言ってくれることが増えました。お客様も飲食店の方も、工藤さんいますか?と、色々なことを聞きに来ていただけることがとてもありがたいですし、大きなやりがいです」。

私がお酒を飲む時は、自分へのちょっとしたご褒美。仲間内で飲む時は、みんなで違う味を注文して、それぞれの味を比べてみたり。

料理とお酒を合わせることで生まれる味に感動したり、お酒によって場の空気が明るくなったり…。お酒が与えてくれる一期一会の味わいと時間が、何よりのご馳走だなあ。お話を伺って、改めてそう感じました。

工藤さん、ありがとうございました!

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

w

%s と連携中