「あなたの言葉を旅させよう」 手紙プロデューサー 滝澤 葉月さん

今回ご紹介するのは、オリジナル便箋を作成している手紙プロデューサーの滝澤葉月さんです。旅の思い出や人への感謝の気持ちを、絵や文章、デザインに込めて、オリジナル便箋を作り続けています。最近「旅」をテーマに滝澤さんが作ったという便箋をじっくり見みると、コミカルな言葉や、行って感じたからこそ分かる、クスっと笑えるエピソードも。

手紙⑤

普段は営業の仕事をしている滝澤さんは現在26歳。積極的で、キラキラした笑顔が印象的な明るい人柄。話しているとこちらが元気になります。今回、手紙に対する想いをじっくり伺いました。

【美術の授業を通じて、自分を見つめるように】

―滝澤さん、こんにちは。今日はよろしくお願いします。

滝澤さん(以下 滝澤)「よろしくお願いします」

―出身はどちらですか?

滝澤 「石狩です。高校、短大は札幌市内で美術を勉強しました」

―学生時代にした美術の勉強で、どんなことが心に残っていますか?

滝澤 「デッサンがとても心に残っています。放課後に石膏像をモチーフにいつも描いていました。やればやるほど楽しくなって、時間を掛けて描いていました」

―デッサンのどんなことが楽しいと思いましたか?

滝澤 「物を観察して描くと、自分の先入観が入ります。ヴィーナスの石膏像などを見て描くと、みんな同じ顔を描いているはずなのに、不思議と全部違う顔になるので、それが面白いと思いました。観察ができていない最初の時は、自分の顔に似てくるんです。(笑) だから、あの人がこの絵を描いたんじゃないか?って何となく分かります。デッサンを通じて、物をじっくり観察する基礎ができました」

―何気なくあるものでも、じっくり見ていると愛着が湧くのですか?

滝澤 「はい(笑) 消しゴムとかクリップ…、そういったものを美術の題材で使うと愛着が湧いて好きになります。それと、自分の性格が少し分かるようになりました。慎重、思い切りが悪い、遠慮しているなど、すべて絵に出ると思います」

―滝澤さんと接していると、“慎重”という印象を受けないです。

滝澤 「当時は学校だと言いたいことがあっても言えなくて、遠慮してしまったり…、勝手に気持ちを抑え込んでいました。高校の頃に性格が開放的になったように思います。だけど、まだ開放できていない部分もあります。本当はもっと自分を出したいけど、出し方が分からない。だからこそ、日記を書いて残すようにしています。それが自分の扉を開けてくれる時があるからです。自分でも自分の内面で分からないことが多いので、もっと知りたいと思っています」

【日記は自分のパワースポット。これからも思いを綴っていく】

葉月さん⑥

―先ほど日記を書くと言っていましたが、どんな気持ちで続けているのですか?

滝澤 「日記を書くと、自分を客観的に見れます。『自分だからいいや』と、以前は自分をおざなりにすることもありましたが、日記を書いていると無下にできなくなってきます。(笑) 書き続けているおかげで、考えていることをより行動に移せるようになりました。20歳の頃から、『自己肯定感を上げる』というのが個人的なテーマで、そのために日記を書き始めたのもあります」

―日記って、3日坊主になりませんか?私はなっちゃいます…。(笑)

滝澤 「なります!書かない日もあります。前は私も3日坊主でした。最初の3ページぐらいで終わってしまって、続けられませんでした。前はきちんとまとまったことを書かないと、と考えていましたが、何でも良いからとにかく書くことが大事だと気が付きました。言葉が思い浮かばないなら、浮かばないって書けば良いんだと思って。まずは自分自身が自分の行動に、マルを付けてあげることが大切だと思います」

葉月さん②
今まで書き溜めた日記帳の一部。

―今、日記は何年ぐらい続けていますか?

滝澤 「6年間続けています。日記として書く時もありますし、本や新聞を読んでグッと来たこととかを書き留めています。日記は、自分の大切なパワースポット。元気になれるページには付箋を貼ったりしています。(笑) たまに読み返して、自分はこんなことで落ち込んでたな、この時の自分にはこの言葉って凄く大切だったな、とか色々思い返します。その時間も自分にとって特別なんです。今との変化を感じると、より自分が好きになれると思っています」

【“手紙” ならではのワクワク感を伝えていく】

手紙②

―便箋作りはいつから始めましたか?

滝澤 「祖母の影響で美術館に良く足を運んでいて、ハガキが安かったのでたくさん買っていたのがキッカケです。次第に自分で便箋を作るようになり、楽しいと思うようになりました。1円切手や2円切手で、52円になるようにお花を象ったデザインをすることもありました」

手紙①

―かなり前から自分で便箋も作っていたのですね。

滝澤 「はい。20歳ぐらいの時から作っていました。紙は白いものだけじゃなくて和紙を使ったり、切り絵にしたり…。月や植物、人をモチーフにして作っていました。当時は一人一点物だったので、送る方に合わせて作っていました」

―ハガキと封書だったらどちらが好きですか?

滝澤 「封書の方が好きです。手紙が隠れている分、サプライズ感があります。封書にはLINEには出せない、送り先の方が『なんだろう…?』って思ってくれるような、特別なワクワク感があります」

手紙③

―最近だと、自転車で旅に行った思い出を便箋にしていますね。

滝澤 「これを見て、旅行に行ったような気持ちになっていただけたら嬉しいです。旅も自転車も好きなので、自転車に乗って色々な場所へこれからも行きたいです。旅で出会った方に『あなたに手紙を出しても良いですか?』って聞いて送ることもあって、手作りの便箋は名刺代わりにもなりますし、読んでいただけなくても、絵を描く人なんだとか、ちょっと変な人だなとか。(笑) 興味を持っていただけたら、と思っています」

葉月さん⑨
6日間の関東自転車旅で訪れた熱海。

―手紙やハガキはどんな存在ですか?

滝澤 「手紙もハガキも旅人だと思っています。私が旅をしたら、宿代、飛行機代、食べ物代と色々なお金が掛かります。でも手紙は凄く身軽で、100円掛からない金額で色々なところへ行けます。手紙は自分の分身。『自分の言葉を旅させたい』といつも思います。簡単に会いたい人に会いに行ける。言葉の旅は凄く手軽です」

―最後に、手紙で今後どのようなことをしていきたいですか?

滝澤 「最終的には独自のレターセットを作りたいです。そのために、ある程度シリーズが出来たら、自分でお店など色々な場所へ紹介しに行きます。現在、営業の仕事をしていますが、自分の好きなものを売り込むのが一番楽しいと思うので、ワクワクした気持ちで頑張っていきたいです」

手紙⑥

―滝澤さん、ありがとうございました!これからも心がこもった便箋、楽しみに&応援しています♪

また、旅や手紙の話を聞かせてください。

 

【インタビュアー 加賀 夕理】

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