「2つの仕事、道筋をひとつに」 カイロプラクター&パティシエ 池田達郎さん

今回ご紹介するのは、余市在住のカイロプラクター&パティシエの池田達郎さんです。池田さんは後志管内、古平町出身。製菓の専門学校を卒業後、パティシエとして勤務。その後、フランスに1年間滞在し、菓子作りの経験を積みました。

帰国後は「違う技術を身に付けたい」とカイロを勉強し、2015年の10月にカイロプラクティックサロンを地元である余市に開業。本格的な手作りのスイーツも振る舞っています。

カイロプラクターとパティシエ、2つの仕事とどう向き合っているのか、今回じっくりお話を聞くことができました。

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【 原点は菓子作り。パティシエの仕事に没頭した20代 】

―池田さん、今日はよろしくお願いします。

池田さん(以下 池田):よろしくお願いします。

―パティシエでもある池田さんですが、お菓子作りにはいつから興味を持っていたのですか?

池田:母が作る方で、道具は家に揃っていました。興味を持って作るようになったのは中学の頃からです。シフォンケーキやバターケーキから作り始めて、そこからハマっていきましたね。

―高校卒業後の進路を教えてください。

池田:卒業後は札幌の製菓専門学校へ行って、スポンジケーキやデコレーション、パン作りも学びました。卒業後はレストランやお菓子屋さんで働きました。

―池田さんがお菓子の中で特に好きなのは何ですか?

池田:チョコレートです。

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―チョコレートのどんな部分に魅力を感じますか?

池田:チョコレートは、複雑さが面白くて。香りや苦み、酸味、フルーティー、コク…。ワインやコーヒーと同じで、焙煎度合いや豆の産地によって味が変わります。チョコレートを扱うのはかなり難しいんですけど、だからこそ面白さがあると思います。

―なるほど!

池田:あとはチョコを溶かして使ったり、固めたり、他の素材と混ぜても良い。色々な素材ともバリエーション豊かに組み合わせできるんですよ。

―どんな素材ですか?

池田:ハーブやスパイス、オリーブ、トマト…。野菜とも組み合わせられるんです。

―トマトとも合うんですか!?

池田:合いますよ(笑)組み合わせがうまくいかないと美味しくないのですが…。うまく使えると、世界がこう…わーっと広がります。それも面白さのひとつですね。

―パティシエとして仕事をしていた時、特に勉強になったことは何ですか?

池田:新作のケーキ案を考えさせていただけたことが、今振り返ると非常にやりがいのある仕事でした。材料やお金の計算など、お店の経営に活かせる勉強をたくさんさせていただきました。

【 30際の節目の歳に、単身でフランス修行へ 】

―北海道でパティシエの仕事をした後、フランスへ1年間滞在されたのはなぜですか?

池田:ちょうど30歳となる節目の年で、東京かフランスへ勉強しに行きたいと思っていました。行先をフランスにしたのは、パティシエだったら一度は見てみたい、勉強したいという思いがあったからです。

―フランスのどこへ向かったのですか?

池田:初めの3ヶ月間はフランス語の勉強がしたかったので、トゥールという都市の語学学校へ通いました。それ以降は滞在先を決めていなかったので、2ヶ月目で職を探しました。それで、フランス南部の「サン・レミ・ド・プロバンス」という町のチョコレート工場の求人を見つけて、夏から働ける事となりました。

―良かったですね^^

池田:町の景観も凄く良かったです。ちょうどラベンダー時期で、辺り一面に咲いていて…。地中海も近いので、レモンやオレンジの街路樹もたくさんあって、町中が果物の香りで溢れていました。

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―チョコレート工場での仕事はどうでしたか?

池田:仕事中はビシっと、良いものを作るんだという気持ちでやっていました。チョコレートの仕上げの飾りを施すのが仕事でしたが、適当にはできない。ずっと緊張しっぱなしでやっていましたね。自分が求めていた環境での仕事は、勉強になることばかりでした。

滞在を通して考え方も変わったし、視野も広がりました。今まで生きてきた時間の中で一番濃い時間でした。鮮明に覚えています。

【 軌を一にするように、2つの仕事と向き合う 】

―帰国後はどのように過ごしていましたか?

池田:フランスで紹介して貰った東京の職場で1年半働きました。それから北海道に戻って、お菓子の仕事を探したのですが見つからず、どうしようかなと迷っていた時に知り合いのカイロの先生が「もし興味があるならこの仕事を覚えてみないか?」と言ってくれました。

ちょうど自分も新しい技術を勉強したいと模索していたので、勉強を始めました。そしたら、凄く面白くてどんどんカイロについて知りたくなりました。性に合っていると思いましたね。

―どんなところが性に合っていると思いましたか?

池田:両方とも手先を使う仕事、という共通点もありましたし、全部ひとりでするので責任もすべて自分にあります。自分のこだわりを突き詰めて考えられるのが自分の性に合っていると思いますね。

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―勉強し始めて、2015年に開業されたのですね。

池田:はい。やってみて楽しいし、向いていると思います。体が疲れたという人が来て、「良かった、助かった」と言ってくれる。それが非常に嬉しいし、やりがいを感じます。技を売る仕事なので、自分の手と身体さえあればお金を稼ぐことができる。そういった意味でもこの業界は魅力的だと思います。

―現在、施術の傍らEPICERIE MAU(エピスリー マウ)としてお菓子も作られているそうですね。

池田:開業したばかりの時はいつか出せたらいいなとは思っていましたが、売ろう!という気持ちは当時ありませんでした。元々作るのが好きなので、作っているうちに、個人的に依頼が来るようになりました。お菓子を作るとなると、一気に作らないといけないので、お裾分けなどもしていたら、有難いことに口コミで注文が少しずつ増えていきました。

―余市のカフェでも、池田さんのお菓子は食べられますか?

池田:余市駅のすぐ近くの「COFFEE STAND by shizuku」さんというテイクアウト専門のコーヒー店で提供させていただいています。2017年にできたお店で、自分が作ったお菓子を出させていただけることになりました。本当に有難いです。他にも色々と出しませんか?とお声掛けいただいて、まだ話段階ですが、一人でやっている分、数がまだそんなに作れないので、これからの課題かなと思っています。

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―卸しているお菓子はどういったものですか?

池田:ほぼ焼菓子です。

―お菓子には、余市の材料も使っているのですか?

池田:はい。ラズベリーやブルーベリー、ハスカップ、さくらんぼ、りんご、プルーン、プラム、洋梨など…。フルーツを使うことが多いです。最近は余市の養鶏場の卵を使用してプリンやシュークリームを作ります。まだ試作段階ですが、いずれ出す予定です。

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―お菓子はどんなものを作っていますか?

池田:ハスカップはパウンドケーキに使っています。リンゴはアップルパイ。洋梨はタルト。プラムはドライしてケーキや焼菓子に混ぜたりしています。結構色々できるんですよ。(笑)

【 余市に根付く、カイロプラクティックサロン経営を 】

―カイロ施術の流れを教えてください。

池田:最初に問診票を書いてもらいます。腰の痛みや肩のコリ、ヘルニア、捻挫などで来られる方が多いです。実際に施術をしてみると、良くない習慣をされている場合もあります。

―それは、日頃の生活習慣ということですか?

池田:そうです。僕は、2,3分問診して施術を始めます。良くない部分は反応が違うので、そこから話を聞いていきます。昔スポーツをしていましたか?とか、仕事は何をされていますか?など。スポーツや仕事で、使う筋肉がそれぞれ異なります。足や手を使ったり…。仕事なら、どんな姿勢が一番多いかを聞きます。相手から聞き出すための会話も非常に大切です。施術中に、日頃の生活習慣のアドバイスを挟めながら行うこともあります。

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―ちなみに私は30代女なのですが(笑)、この年代で気を付けた方が良い生活習慣はどういったことがあるのでしょうか…?(笑)

池田:スマホを操作する時に、首を前に倒し過ぎるのは良くないですね。首を起こすように意識すると良いです。スマホ操作は指を使うので、腱鞘炎になりやすくなります。時々、手首を伸ばすようにしてみてください。

あとは猫背にならないように、胸骨を前に出すと、肩が自然と後ろへ下がり、姿勢も良くなります。でも、この姿勢凄く疲れるんですよ。(笑)体幹がしっかりしていないとできないので、体幹も絶対につけておいた方が良いです。

―なるほど…。(実際に試してみる。)確かにこの姿勢、ちょっとハードですね!(笑)体幹はどのように鍛えれば良いのでしょうか?

池田:姿勢を良くすることと、それをキープできるように意識すること。体幹がちゃんとしていないと、姿勢もそうですが腰を痛めやすくなります。なので、まずは姿勢を少しでも正して、それをキープするように意識するのが良いと思います。

―お客さんは余市の方が多いのですか?

池田:ほぼ余市の方です。お菓子作りも、余市や仁木、ニセコで良いものがあったらそれを使って、美味しいスイーツを作っていけたらと思っています。住んでいて育ってきた場所に貢献、恩返しをしていくのは大切だと思います。

有名なフランス人のシェフが「都会で修業して色々な物を覚えたら故郷へ戻れ、そこで良いものを作れ」というようなことを言っていて。余市で働いてから、その言葉を良く思い出します。そうだよな…ってしみじみ思います。

―今の池田さんにはしっくりくる言葉なのですね。

池田:はい。フランスでは結構そういう人が多いと思います。そういった考え方は素晴らしいなと思っています。

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―これから先、やりたいことはなんですか?

池田:現在は自宅を改装してサロンを経営していますが、いつかは店舗を構えて、カイロサロンとカフェを併設させたお店をやるのが夢です。カイロに来てくれたお客さんが、飲み物とお菓子を食べながら待っているようなのが良いですね。

カイロをされている方は多くいますが、お菓子を一緒に提供されている方はいないので、自分にできることを是非やっていきたいと思っています。

―最後に、2つの仕事と向き合うに当たってどんな自分でありたいですか?

池田:とにかく真摯でありたいです。お菓子作りに対してもそうだし、来てくださるお客様に対してもそうだし、真摯に向き合って、良い仕事をしていきたいです。それを認めてくれる人と関わっていきたいなと思っています。

―池田さん、ありがとうございました!!

池田さんが経営されているサロン情報は、こちらからご覧いただけます。

【 mau chiropractic (マウ カイロプラクティック) 】

住所:北海道余市郡余市町黒川町12丁目100番24号

アクセス:余市駅から徒歩10分

電話番号:0135-22-2746

メール:mail@mau-chiro.com

HP:http://mau-chiro.com/

Facebook:https://www.facebook.com/mauchiropractic/

営業時間:10:00‐20:00

定休日:月曜日・第2、第4火曜日

 

【インタビュアー 加賀夕理】

 

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